「小公女」を買う

 子ども達のケンカが絶えない。

きっかけになるはフーちゃんの乱暴な言動。でもそうさせているのはヒーちゃんの無反応。なぜヒーちゃんがそんな風に対応するのかと言えば、言い返したらいけないと、我慢しているから。そこは親としてわかるものなのだ。だけど、それによってまたフーちゃんが・・・と悪循環。

 

そしてその告げ口をお互いが私にしてくる。とても意地悪な言い方で。

 

そんな意地悪さは親としても気持ちのいいものではない。

ふと、「『意地悪をすることは格好悪いな』と自分が客観的に思ったのはいつ頃からだろう?」と思った。

 

そうだ!あのアニメだ!

小公女セーラに出てくる「ラビニア」をみて、意地悪は良くないことを知ったんだ!

 

思えば、アニメの世界名作劇場は本当に楽しみにしていて、苦難にあっても負けない強さとか、思いやりの素晴らしさとか、色んなものを学んでいた。

 全話みせてやりたいのだが、強制的では観てはもらえまい。

「週末読書」の宿題が出ている今、本で読ませるのがいいだろう、と本屋で探す。

ちょうどポプラ社で世界名作童話で10作品ほど発売されたばかりのようだ。平積みされていたその絵は娘好みの挿絵だった。

小公女 (ポプラ世界名作童話)

小公女 (ポプラ世界名作童話)

 

 どうか、何かを学びとってくれますように・・・そんな願いを込めて、そっと子ども達の本棚に忍ばせた。