「いとの森の家」を買った

タニシを取り、蛍を捕まえ、ザリガニを釣って、カエルの卵を持ち帰る。
私の子どもの頃の思い出だ。

親の山仕事を終えるまで、近隣探検し、アケビを食べ、ススキでお人形を作った。
もしかしたら、たった数日の出来事かもしれない。でも、私のとってはキラキラとした宝のような思い出だ。
「自然に満ちた暮らしの中で」という本のおびに書かれたこの本を少し立ち読みして、懐かしく思い出された日々だ。 

いとの森の家 (児童書)

いとの森の家 (児童書)

 

 著者が1年ほど住んだ場所や実在した人物をもとに創作した物語だそうで、「命」について考えさせられる。
児童書のコーナーで見つけて買ったのだが、話が大人向けな気がした。
それもそのはず、一般書だったものを、児童書向けにリニューアルした本らしい。

良い悪いとはっきり決められないことが多い中で、主人公はじめ登場人物がそれぞれに悩み、考えて、成長する姿が素晴らしい。

自身が真剣に悩み、考え、相手の話を聞き、自分はこう思うと主張する。
果たして私は出来ているだろうか。

子ども達は友達関係が濃密になっていく年頃になってきた。是非、読んでもらいたい1冊だ。